「クラウドを使っているのに、なぜExcelが残るのか」
これは単なる慣習ではなく、業務の構造に理由があります。
これは単なる慣習ではなく、業務の構造に理由があります。
前提:会計はfreee、業務はExcelで回っている
実際の現場では、次のような形になっていることが多いです。- 会計処理はfreee会計で行っている
- 見積書はExcelで作成している
- 受注や案件の進捗もExcelで管理している
- 売上や請求に関わるデータだけfreeeに入力している
ただし、販売管理の中心はExcelにあり、
freeeは“会計処理のためのツール”として使われている形です。
理由① 見積?受注の流れをExcelで持たざるを得ない
販売管理の起点は「見積」です。- どの見積が受注になったのか
- いま進んでいる案件はどれか
- 受注残はいくらあるのか
一覧で管理できるExcelが使われやすくなります。
結果として、
見積・受注の管理はExcel
会計処理はfreee
という分担が自然にできあがります。
理由② 業務の途中経過を管理する場所が必要になる
実務では、- 一部だけ納品する
- 後から追加が発生する
- 請求を分ける
こうした状態を管理するには、
- 進捗
- 未処理分
- 対応状況
その役割を担っているのがExcelです。
freee会計は最終的な処理には強い一方で、
この「途中の管理」を担う場所としては使われにくく、
Excelが残り続ける要因になります。
理由③ 発注・仕入・原価まで含めるとExcelが増える
売上だけであればまだ整理できますが、実際の業務では次も必要になります。
- どの案件に対して仕入が発生しているか
- 発注と売上の対応関係
- 原価がいくらかかっているか
別の一覧や補助表が必要になります。
結果として、
- 見積一覧
- 受注一覧
- 仕入一覧
その中心で業務が回るようになります。
理由④ freeeへの入力が“後工程”になる
Excelで業務を回していると、freeeへの入力はどうしても後からになります。
- まずExcelで見積・受注を管理する
- 請求のタイミングでfreeeに入力する
- Excelが元データ
- freeeは記録用
その結果、
Excelをやめる理由がなくなります。
理由⑤ Excelは業務に合わせて調整できる
Excelが残り続けるもう一つの理由は、現場に合わせやすいことです。
- 項目を自由に追加できる
- 並び替えや集計が簡単
- 自社のやり方に合わせられる
この柔軟性が重視されます。
そのため、
「とりあえずExcelで対応する」
という判断が積み重なり、
そのまま定着していきます。
まとめ
freee会計ユーザーでExcel管理が残り続けるのは、使い方が間違っているからではありません。
- 見積から受注までを管理する場所が必要
- 途中経過を把握する仕組みが必要
- 発注や仕入も含めて見たい
Excelが使われ続けているのが実態です。
つまり、
Excelが残っているのは“必要だから”
ということです。
次の記事
freee会計ユーザーが現場で感じている販売管理の6つの課題
では実際に、現場ではどのようなExcel管理が行われているのでしょうか。
次の記事では、
freee会計ユーザーが日常的に使っているExcelの中身を具体的に整理します。