ここでは、その「ズレの正体」を整理します。
在庫と原価がつながらない
freee会計では仕入は記録されますが、在庫としては管理されません。- この在庫はいくらで仕入れたのか分からない
- 売上に対する原価が正しく出ない
この状態になると、
結果として、
粗利が“なんとなく”の数字になるのが大きな特徴です。
在庫のタイミングがバラバラになる
Excelはリアルタイム更新ではないため、- 仕入時だけ更新
- 出庫は後でまとめて入力
すると、
- 実在庫とExcelが合わない
- 在庫がある前提で受注してしまう
これはミスではなく、
運用上必ず起こる構造的な問題です。
在庫あり・直送の区別が崩れる
実務では、- 在庫として持つ商品
- 仕入先から直送する商品
しかしExcelではこの区別が曖昧になり、
- 在庫に含めるのか分からない
- 売上との関係が崩れる
結果として、
在庫表なのか売上管理表なのか分からない資料になります。
在庫が「今の数字」ではなくなる
Excelの在庫は、更新した時点の情報です。つまり、
- いつ時点の在庫か分からない
- 最新かどうか判断できない
本来必要なのは、
「今いくつあるか」
ですが、それが分からないため、
意思決定に使えない在庫表になります。
棚卸が原因追求ではなく調整作業になる
Excel管理では、- なぜズレたのか分からない
- 履歴が残らない
そのため棚卸は、
- 実数を確認する作業ではなく
- 帳尻を合わせる作業
これでは、
同じズレが繰り返されるだけです。
担当者に依存した管理になる
Excel在庫は、- 誰が更新するか
- いつ更新するか
- どう入力するか
結果として、
- 担当者がいないと回らない
- 引き継げない
これはツールの問題ではなく、
仕組みとして限界がある状態です。
まとめ
freee会計とExcelで在庫管理を行う場合、問題は次の3点に集約されます。- 在庫と原価がつながっていない
- 在庫がリアルタイムで管理されていない
- 管理が人に依存している
- 正しい粗利が分からない
- 在庫の過不足が判断できない
- 業務が安定しない
在庫管理は単なる数量管理ではなく、
売上・仕入・原価をつなぐ業務の中心です。