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事務コンの後継システム、本当にそのまま乗り換えて大丈夫?

事務コンからの移行は、単なる後継システムへの乗り換えではありません。これまでの業務を見直し、今の会社に合った販売管理へ移行するための考え方をご紹介します。

事務コンの後継システム、本当にそのまま乗り換えて大丈夫?

事務コンを長年使ってきた会社ほど、そろそろ次のシステムを検討し始めるタイミングがやってきます。まず考えるのが後継システムへの乗り換えですが、長年使ってきた事務コンの機能や運用を、そのまま新しいシステムへ移すことが本当に正解なのでしょうか。事務コンからの移行は、単なるシステムの入れ替えではなく、これまでの販売管理業務を見直す機会でもあります。

1. 「後継システムを探す」だけでは足りない

事務コンを長年利用している会社では、「今までできていたことが、次のシステムでもできるか」という視点で後継システムを探すことが多くなります。もちろん、これは大切です。見積、受注、売上、請求、入金、仕入、在庫など、現在の業務に必要な機能がなくなってしまっては困ります。

ただし、20年、30年と使っているシステムであれば、その間に会社の業務も取引方法も大きく変わっている可能性があります。今の仕組みをそのまま再現することが、必ずしも最適とは限りません。

多くの会社が比べているのは、ここだけ
見えている比較
今と同じ機能があるか?
見落としがちな本質
業務環境の変化
取引方法の変化
増え続けるデータ量
どこからでも使える環境へのニーズ
⚠ 機能比較だけでは、本当に必要な見直しに気づけない
※ イメージ図です

特に近年は、複数拠点や在宅からのアクセス、他システムとの連携のしやすさから、クラウド型の仕組みを選ぶ会社が増えています。事務コンのように特定の端末やオフィスに縛られない環境が、後継システム選びの新しい判断基準になりつつあります。

💡ポイント:「現在のシステムと同じことができるか」だけで比較しないことが重要です。

2. 事務コンを導入した頃と今では業務環境が違う

事務コンを導入した当時は、次のような運用でも大きな問題はなかったかもしれません。

  • 社内の決まったパソコンから操作する
  • 紙の帳票を中心に業務を進める
  • 会計ソフトへ別途入力する
  • データは社内に保存する

しかし現在では、販売管理を取り巻く環境そのものが変わっています。

  • 複数の担当者が同時に利用したい
  • 外出先や別拠点から確認したい
  • 会計システムと連携したい
  • Excelへの転記や二重入力を減らしたい
  • 外部システムから売上データを取り込みたい
  • 請求書などの帳票も電子化したい

▼ 業務環境の変化

導入当時
社内の決まったPC
紙中心・社内保存
複数拠点・会計連携
電子帳票・データ連携

求められる業務環境そのものが変わっている

💡ポイント:昔のシステムを新しいシステムへ置き換えるのではなく、今の業務環境に合わせて考え直すことが大切です。

加えて見落とされがちなのが、事務コンが特定の専用パソコンで動いているという点です。専用機が故障すれば買い替えが必要になり、修理対応や部品調達に時間がかかることもあります。また、データを守るためには日々のバックアップを欠かさず行う必要があり、これが担当者にとって地味な負担になっているケースも少なくありません。

専用機ならではの負担
⚠ 専用機が故障すると業務が止まり、買い替えが必要になる
⚠ 部品や後継機種が用意されていない場合がある
⚠ データを守るため、バックアップをこまめに取り続けなければならない

クラウド型のシステムであれば、専用機の故障リスクや日々のバックアップの手間からも解放されます。

3. 長年の運用で増えた「その会社だけのやり方」

長く使われている事務コンほど、独自の運用が出来上がっていることがあります。

よくある「その会社だけのやり方」
⚠ この一覧は事務コンから出してExcelで加工する
⚠ この集計だけは担当者が毎月手計算している
⚠ 販売管理と会計へそれぞれ入力している
⚠ この帳票だけ昔から使っている
⚠ この項目は何のためにあるのか分からないが、とりあえず入力している

▼ 気づかないうちに増えていく手作業

事務コン
Excelで加工
手計算で集計
会計へ二重入力

⚠ このまま新システムへ引き継ぐと、手作業ごと複雑さも一緒に移ってしまう

一つひとつには、それが始まった理由があったはずです。しかし、何年も運用しているうちに、本当に必要な業務なのか分からないまま残っているものも出てきます。ここを整理せず、すべて新しいシステムへ持っていこうとすると、新しいシステムまで複雑になってしまいます。

4. 残す業務・変える業務を分けて考える

事務コンから移行するときは、現在の機能をすべて書き出して、そのまま新しいシステムへ移すのではなく、次の3つに分けて考えます。

① 必ず残すもの
日々の販売管理に欠かせない業務です。得意先ごとの締日請求や、会社独自の商品管理、取引条件などが該当します。
② やり方を変えられるもの
業務としては必要ですが、新しい仕組みに合わせることで簡単にできるものです。たとえばExcelで行っている集計を、販売管理システムの一覧から確認できるようにする、といった考え方です。
③ なくしてもよいもの
昔の運用の名残として残っているだけで、現在はほとんど利用していない機能や帳票です。

この3つに分けるだけでも、移行後のシステムはかなり整理できます。

💡ポイント:「何を移すか」と同じくらい、「何を移さないか」を決めることが重要です。

5. 移行で重要なのは機能だけではなく「データ」

事務コンからの移行を考えるとき、意外と後回しになりやすいのがデータです。販売管理には、長年蓄積された多くの情報があります。

移行を検討したいデータ
📌 得意先 📌 商品 📌 売上履歴 📌 請求情報 📌 入金情報 📌 仕入先 📌 在庫 📌 各種コードや分類

特に確認したいのが、過去データをどこまで新しいシステムへ移行するのかです。基本的には、データはすべて新しいシステムへ移してしまうのが結果的にシンプルで、余計な負担も残りません。

事務コンの
蓄積データ
まとめて移行
(得意先・商品・残高・履歴)

データはまとめて新システムへ移行する

データ移行の考え方の一例
✅ 得意先と商品はすべて移行する
✅ 現在の売掛残高は移行する
✅ 過去の売上履歴もまとめて移行する
✅ 各種コードや分類もまとめて移行する
💡ポイント:システム選定とデータ移行はセットで考えます。後継システムが決まってから考えるのではなく、最初の段階で確認しておきたいポイントです。

6. 次の販売管理システムで確認したいポイント

事務コンから次の販売管理システムを選ぶ場合、単純な機能比較だけでは判断しにくい部分があります。特に確認しておきたいのは次のような点です。

選定時に確認したい6つのポイント
✅ 現在の商流に対応できるか:見積から受注、売上、請求、入金まで、自社の流れに合っているか
✅ 請求方法に対応できるか:都度請求、締日請求など、得意先ごとの請求方法を整理できるか
✅ 仕入・在庫まで管理できるか:発注・仕入・在庫まで一体で管理する必要がないか
✅ 会計システムと連携できるか:売上や請求の情報を会計側へどうつなぐか
✅ 外部データを取り込めるか:EC・メーカー指定システム・他の基幹システムとCSVやAPIで連携できるか
✅ 自社独自の業務へ対応できるか:重要な業務は必要な部分だけカスタマイズできるか

7. 「事務コンの代わり」ではなく次の販売管理を考える

事務コンを長年利用してきた会社にとって、システム変更は大きな負担です。慣れた操作が変わるだけでも、現場には抵抗があります。だからこそ、今とまったく同じシステムを探したくなるのは自然なことです。

しかし、せっかくシステムを入れ替えるのであれば、これまで積み重なった業務も一度整理してみる価値があります。

残すものは残す
不要なものはなくす
手作業はシステム化する
つなげるところはつなぐ

そのうえで、自社に合った販売管理の形を考えていきます。事務コンからの移行は「古いシステムを新しくすること」が目的ではありません。これから先も使い続けられる販売管理の仕組みへ、業務そのものを移行していくことが本当の目的です。

事務コンからの移行先を検討している方へ

現在の事務コンをそのまま置き換えるのではなく、残す業務・見直す業務・移行するデータを整理したうえで、自社に合った販売管理の形を一緒に検討します。
まずはデモや無料相談でお気軽にご確認ください。

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