お役立ちコラム

商品管理はあえてExcel、販売管理はiToneで実現した柔軟な運用

多品種商品や頻繁な価格改定など、すべてをシステム化せず、Excelの操作性や柔軟性を活かしながらiToneと連携した運用を実現した事例をご紹介します。

商品管理はあえてExcel、販売管理はiToneで実現した柔軟な運用

販売管理システムを導入する際、「Excelをすべてやめてシステムに移行する」という方針をとる企業は少なくありません。しかし、業種や商品特性によっては、Excelの柔軟性をあえて残した方が、現場の運用が安定するケースもあります。今回は、商品・価格の管理にはExcelを活用し、受注・売上・請求などの基幹業務はiToneで管理することで、両者の強みを組み合わせた運用を実現した2つの事例をご紹介します。

なぜ「あえてExcel」なのか

Excelには、販売管理システムにはないメリットがあります。

Excelが持つ3つの強み
操作性の良さ 担当者が慣れ親しんだ操作で、スピーディに入力・編集できる
一覧性の高さ 多数の商品や価格をフィルタ・並び替えで素早く把握できる
柔軟な計算・集計 独自ルールの計算式やグループ管理を関数で自由に組める

一方で、受注・売上・請求・在庫などの基幹業務をExcelで管理し続けると、入力ミス・版管理の煩雑さ・属人化といった問題が生じます。そこで、「変更頻度が高く独自ルールが多い部分はExcel」「安定運用が必要な基幹業務はiTone」と役割を分担することで、両者の弱点を補い合う運用が成立します。

💡 ポイント:iToneはExcelで作成した商品マスタや価格データを取り込む機能に対応しています。これにより、Excelでの管理をそのまま活かしながら、販売管理の基幹業務をiToneに集約することができます。

事例① アパレル・日用品卸

課題

色違い・サイズ違いなど商品バリエーションが多く、さらに得意先ごとに複数の価格グループを管理する必要がありました。商品点数が多い上に価格グループの数も多いため、都度システム上で価格を変更する運用では管理が煩雑になりがちです。また、担当者による入力ミスが発生しやすい状況でもありました。

導入前の状況

・ 商品数が多く、得意先ごとの価格グループも複数存在する

・ システム上での価格変更は項目数が多く、作業が煩雑になる

・ 一斉価格改定のたびに多くの工数がかかっていた

・ 入力ミスによる価格誤りが発生しやすかった

カスタマイズ内容・運用

商品管理にはExcelを採用しました。Excelのフィルタ機能・入力のしやすさ・一覧性を活かしながら、次の2点をExcel側で管理します。

✅ 商品ごとの基本価格管理

✅ 価格グループごとの単価管理

整備したExcelデータをiToneへ取り込む際、適用開始日を指定できるようにしたことがポイントです。これにより、一斉価格改定の事前準備をExcel上で完結させ、指定日にまとめてiToneへ反映するという運用が実現しました。

導入後の効果

・ Excelの一覧性を活かして価格グループを効率よく管理できる

・ 価格改定の準備をExcelで進め、適用日にiToneへ一括反映できる

・ システム側での直接入力が減り、価格ミスが大幅に減少した

事例② 食品卸

課題

食品卸では商品の市場価格が日々変動するため、基準価格に対する差額によって価格グループを算出するという独自ルールで運用されていました。価格グループの仕組み自体はシンプルでも、その算出ルールは市場環境の変化によって随時見直しが必要です。このルールをシステムに組み込むと、ルール変更のたびにシステム改修が発生するリスクがありました。

導入前の状況

・ 基準価格への差額で価格グループを算出する独自ルールがある

・ 市場環境に応じてルール自体が変わる可能性がある

・ ルールをシステムへ組み込むと、変更のたびに改修コストが発生する

カスタマイズ内容・運用

お客様のご要望により、価格計算のルール自体はExcel側で管理し、その結果をiToneへ取り込む運用を採用しました。Excelの関数・数式を使って価格グループを算出するため、ルールが変わってもExcel側の数式を修正するだけで対応が完結します。

導入後の効果

・ ルール変更時にシステム改修が不要 → 余計なコストがかからない

・ Excelで柔軟に価格調整が可能 → 市場変動にもすぐ対応できる

・ 販売管理システムは安定したまま運用できる

💡 ポイント:「独自ルールをシステムに閉じ込めない」という選択が、長期的な保守コストの削減につながっています。変更頻度が高い部分ほど、あえてシステムの外に置く判断が有効なケースがあります。

「Excelをなくす」のではなく「Excelを活かす」

多品種・頻繁な価格改定・独自の算出ルール——こういった特性を持つ業務では、すべてをシステムに閉じ込めることが必ずしも最適解ではありません。

すべてシステム化した場合のリスク
独自ルールや価格改定のたびにシステム改修が必要になり、コストと時間がかかる。現場の運用が変わるたびに開発への依頼が発生する。
Excel+iToneで役割分担した場合
変更頻度の高い部分はExcelで柔軟に対応し、受注・売上・請求などの基幹業務はiToneで安定管理。双方の強みを活かした運用が実現する。

iToneセールスでは「すべてをシステム化する」ことが正解とは考えていません。お客様の業務フローや商習慣に合わせて、システムとExcelの役割を柔軟に設計することもカスタマイズのひとつです。

現在の運用に課題を感じている場合や、「こんな使い方はできる?」というご相談でも、お気軽にお問い合わせください。

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