
卸売業では、商品の売価や仕入値を「率」を使って決めるのが一般的な商習慣です。しかし一般的な販売管理システムは「数量 × 単価」入力が基本のため、毎回手計算が必要になり、入力ミスや二重管理が発生しやすくなります。今回は、iToneのカスタマイズによってこの課題を解消した事例をご紹介します。
お客様の課題
卸売業を営むお客様から、現場の入力作業に関するご相談をいただきました。業界では売価・仕入値を以下の4つの要素をもとに決定するのが一般的です。
これらの「率」による価格計算は業界では当たり前の商習慣ですが、一般的な販売管理システムでは対応していないケースがほとんどです。
「数量 × 単価」の入力形式は汎用的に見えますが、卸売業の実務には合っていませんでした。
ご要望
お客様からいただいたご相談を整理すると、次の5点に集約されました。
特に「率を入れるだけで価格が出てほしい」というご要望は、日常的に大量の受注・売上入力が発生する卸売業ならではのニーズです。
カスタマイズ内容
iToneのカスタマイズによって、卸売業の商習慣に対応した入力フローを実現しました。
① 商品マスタへの標準価格(定価)追加
商品マスタに「標準価格(定価)」フィールドを追加しました。各商品に定価を登録しておくことで、受注・売上入力時の計算の基準として自動的に参照されます。
② レス率による売価の自動計算
受注・売上の明細入力画面で、レス率を入力すると売価が自動計算されます。
③ 卸掛け率・原価率による仕入値の自動計算
仕入値(原価)についても、同様に率から自動計算できるようにしました。卸掛け率と原価率のどちらで管理するかは、お客様の運用に合わせて選択できます。
④ 帳票への定価・レス率・売価の表示
見積書・納品書の帳票レイアウトを変更し、標準価格(定価)・レス率・売価を並べて印字できるようにしました。取引先から「定価と掛け率を記載してほしい」と要求される場面にも対応できます。
導入効果
カスタマイズ後、お客様から4つの効果をご報告いただきました。
まとめ|iToneなら業界独自の商習慣にも対応できます
販売管理システムに求められる機能は、業種によって大きく異なります。卸売業では今回のように、標準的なシステムには備わっていない「率による価格計算」「定価管理」「業界帳票」などが必要になるケースが多くあります。
iToneセールスでは、標準機能だけでなくお客様の業務フローや商習慣に合わせたカスタマイズにも対応しています。現在の販売管理システムやExcel運用でお困りの場合は、お気軽にご相談ください。
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