お役立ちコラム

工事ごとの利益が分からない原因とは?終わるま で利益が見えない会社の共通点

工事が終わってから利益を確認すると、「思ったより利益が残っていなかった」というケースは少なくありません。利益が見えない原因は原価が増えたことではなく、工事中に利益を把握する仕組みがないことです。

工事が終わるまで利益が分からない理由

建設業では、
  • 売上は把握している
  • 見積書も作成している
  • 請求書も発行している
にもかかわらず、
「この工事でいくら利益が出ているのか分からない」
というケースがあります。
その理由は、売上と原価が工事単位で管理されていないからです。
工事が完了して決算や集計を行うまで利益が分からない状態では、赤字工事に途中で気付くことができません。

材料・労務・外注費が見えなくなる原因

工事の利益を把握するには、次の原価を管理する必要があります。
材料費
労務費
外注費
経費
しかし実際には、
  • 材料は仕入伝票で管理
  • 外注は請求書で管理
  • 労務は日報で管理
  • 経費は会計ソフトで管理
というように情報が分散している会社も少なくありません。
その結果、
「工事ごとに原価を集計できない」
という状態になってしまいます。

予算がないと利益は管理できない

利益を把握するためには、実績だけでは不十分です。
重要なのは比較対象となる予算です。
例えば、
項目 予算 実績
材料費 100万円 120万円
外注費 80万円 90万円
労務費 120万円 140万円
このように比較できれば、
「どこで利益が減ったのか」
がすぐ分かります。
しかし予算を登録していない場合は、
利益が減った理由すら把握できません。
利益管理の第一歩は工事予算を持つことです。

日報と実績がつながっていない問題

多くの会社で日報は入力されています。
しかし、
  • 誰が
  • どの工事に
  • 何時間
作業したのかが原価へ反映されていないケースがあります。
その場合、
実際には利益が出ていない工事でも、
労務費が計算されていないため利益が出ているように見えてしまいます。
日報は単なる作業記録ではありません。
利益管理を行うための重要な原価データです。

発注・仕入管理が利益を左右する

見積だけを管理している会社は多いですが、
発注や仕入まで管理できている会社は意外と多くありません。
例えば、
  • 見積は500万円
  • 発注総額は250万円
  • 仕入実績は280万円
この差額を把握できていなければ、
原価超過に気付くことができません。
発注管理
仕入管理
原価集計
これらがつながって初めて利益管理が可能になります。

工事ごとの利益を見える化するポイント

工事ごとの利益を把握するためには、
見積から完成までの情報を一つにつなげることが重要です。
理想的な流れは次のようになります。
見積

受注

工事予算

発注

仕入

日報入力

請求

原価集計

利益確認
この流れができると、
  • 現在の出来高
  • 売上見込
  • 原価実績
  • 利益額
  • 利益率
を工事進行中でも確認できるようになります。

まとめ

工事が終わるまで利益が分からない原因は、利益計算そのものではなく、情報がバラバラに管理されていることにあります。
見積、予算、発注、仕入、日報、請求を工事単位でつなげることで、月ごとの出来高や利益率も把握できるようになります。
利益を結果として確認するのではなく、工事中に管理できる仕組みづくりが重要です。

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